【調達転職の罠】その会社、ただの「伝票処理係」じゃない?入社前に絶対確認すべ業務フロー

調達・キャリア

どうも、中流投太郎です。

これまで「調達への転職は未経験でもいけるよ」「入ってから勉強すれば道は開けるよ」なんて話をポジティブに書いてきましたが、今日は少し**「転職の核心」**に触れる、ガチのアドバイスをさせてもらいたい。

調達・購買部門への転職を考えている君。求人票の「年収」や「残業時間」だけ見て満足してないか?

実は、調達職には入ってみないと分からない、そして入ってからではどうにもできない**「組織の残酷な格差」**が存在するんだ。

今回は、転職時に絶対に確認すべき「調達部門の権限と立ち位置」について、書いてみたい

1. 調達部門には「2つの顔」がある

ひと口に「調達・購買」と言っても、会社によってその実態は天と地ほどの差がある。大きく分けると、次の2つのパターンだ。

① 「戦略的パートナー」としての調達

これは、会社の中で調達部門がしっかりとした権限を持ち、機能しているパターン。

発注先の選定(ソーシング)、価格の決定、契約条件の交渉……これら一連のフローを調達が主導、あるいは事業部門と対等な立場でフル関与している。

会社の利益に直結する「攻めの調達」ができる組織だね。

② 「伝票処理・御用聞き」としての調達

これが一番怖いパターンだ。

事業部門や技術部門がすでに「このメーカーのこれにする」と勝手に決めていて、調達に回ってくるのは「あとはシステムに登録して発注書を流しておいて」という段階。

つまり、交渉の余地も選定の余地もない、ただの事務処理部隊になってしまっている組織だ。

中間のパターンもあるけれど、世の中の調達部門はこのどちらかに大きく振れていることが多いんだよ。

2. なぜ「業務フロー」の確認が命運を分けるのか

なぜ、これを転職前に確認しなきゃいけないのか。

それは、「組織の仕組み」は個人の努力では変えられないからだ。

もし君が高い志を持って、「自分がコストダウンをして会社に貢献するぞ!」と意気込んで②の会社に入ったとしよう。

でも、社内の仕組みが「調達は伝票を切るだけ」と決まっていたら、君がいくら「相見積もりを取りましょう」「価格交渉しましょう」と提案しても、事業部門からは「余計なことをして納期を遅らせるな」と煙たがられるだけだ。

社内全体から「調達=事務屋」という目で見られている中で、一人で奮闘するのはめちゃくちゃ苦しい。というか、ほぼ不可能に近いんだ。

だからこそ、**「その部門が業務フローのどの段階から関与しているか」**を知ることが、君のキャリアの質を左右するんだよ。

3. チェックすべきは「上流段階への介入権」

具体的に、面接でこれを確認してみてほしい。

「御社の調達部門は、プロジェクトのどの段階から参画しますか?」

 * 理想的な回答:

   「企画や設計の初期段階から入り、コスト試算やサプライヤー選定の提案を一緒に行います」

   → これは「戦略的」な組織。君の専門性が活かせるし、市場価値も上がる。

 * 危険な回答:

   「現場が決めた内容に基づいて、ミスのないように発注処理を行うのが主な役割です」※素直にこんな風に言うとは思えないが…

   → これは「マシーン」の組織。30代で転職しようとした時、履歴書に書ける「実績」が事務処理経験だけになってしまうリスクがある。

仕事を受ける(受注する)段階、あるいは製品を開発する段階から、見積もり取得やコスト管理に調達が口を出せているか。ここが「聖域」への入り口だ。

4. 責任を負っている組織は「働きやすい」

意外かもしれないけれど、「厳しいコスト削減目標を背負わされている組織」の方が、実は働きやすい。

なぜなら、組織として「成果を出すこと」を求められているから、正当なロジックを持って動けば、周囲も協力してくれる体制があるからだ。リーダーシップを発揮する場も、やりがいも、そこには確かにある。

逆に、責任も権限もない組織は、変化を嫌う。

「今まで通りやってくれればいいんだよ」という空気の中で、ただ淡々と伝票をさばく毎日。20代の貴重な時間をそんな風に過ごして、30代になった時に「自分は何ができる人間なんだろう」と立ち止まることほど怖いことはないよ。

5. 調達マンとしての「誇り」を守るために

僕は調達という仕事が好きだ。

世の中のモノの流れをコントロールし、会社の利益を支える「地味だけど最強のポジション」だと思っている。

でも、それは「自分が意思決定に関与できている」からこそ味わえる醍醐味なんだ。

もし君が、単なる「ハンコをもらうための装置」になりたくないのであれば、転職活動の時に、少しだけ勇気を出して、踏み込んだ質問をしてみてほしい。

「私は伝票を切りたいのではありません。調達のプロとして、会社の利益に貢献したいんです。そのための土俵は、御社にありますか?」と。

最後に

調達への転職は、環境選びが8割だ。

「未経験ウェルカム」の甘い言葉の裏に、ただの事務作業員を求めているのか、将来のリーダー候補を求めているのかを見極める目を持ってほしい。

君が活躍できるフィールドを選べるよう、30代の現場から応援しているよ。

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