こんにちは、中流投太郎です。
ゴールデンウィーク、皆さんはリフレッシュできていますか? 僕はJTC(日系大手企業)の事務屋として、日々さまざまな発注業務に携わっていますが、この休み期間中も「あの案件の予算、どう着地させようかな……」なんて、ふと考えてしまう瞬間があります(職業病ですね)。
今日は、最近の「工事発注」の現場で僕が肌で感じている、リアルな単価事情についてお話しします。
1. 「去年の数字」が通用しない現場のリアル
ここ数年、特に工事案件を担当していて感じるのは、労務単価(人の手間賃)の圧倒的な上昇です。
国交省が発表している「公共工事設計労務単価」も右肩上がりですが、実際の現場感覚はそれ以上のインパクトがあります。資材の高騰もさることながら、「動ける職人さんを確保するためのコスト」が、発注金額を大きく押し上げているのが現実です。
「去年はこの金額で受けてくれたのに」という理屈は、もはや通用しなくなっています。
2. 「選ぶ側」から「選ばれる側」へ
一昔前なら、発注側が「この予算でやってくれるところを探す」という買い手優位の市場でした。しかし今は、元請けや一時受けの会社も、その下の職人さんたちを確保するのに必死です。
しかも、今は情報の透明性が高い時代。 職人さんたちの間でも「あの現場は単価がいい」「あそこの環境はきつい」といった情報がすぐに共有されます。条件の悪い現場には人が集まらず、結果として「その金額では人を手配できません」と、こちらが提示した予算を跳ね返されることも珍しくありません。
発注側である僕たちも、いわば「現場の職人さんたちに選んでもらう立場」に変わってきているのだと痛感します。
3. この上昇は、実は「いいこと」なのかもしれない
調達担当としては、見積もりの数字が上がっていくのは胃が痛い話です。 でも、ふと立ち止まって考えてみると、この状況は決して悪いことばかりではないと思っています。
これまで、日本のインフラや建物は、現場の皆さんの献身的な労働に支えられてきました。でも、人が減り、高齢化が進む中で、今の「うっすらとした供給不足」が単価を押し上げているのは、見方を変えれば、現場の価値がようやく正当に評価され始めている、ということでもあると思うんです。
適正な対価が支払われることで、この業界に若い人が入り、技術が継承されていく。そうして初めて、僕たちが当たり前のように享受している便利な生活が、5年後、10年後も維持されるわけですから。
4. 世の中全体で「適正なコスト」を認める空気に
もちろん、根拠のない「ぼったくり」は困りますが、人手を確保し、安全に物を作るためにはそれなりのお金がかかる。これはもう、これからの日本が生きていく上での「必要経費」なんだろうな、と感じています。
「安ければ安いほどいい」という価値観から、「良いものを維持するために、適正な価格を払う」という価値観へ。
僕たち発注側も、単に予算を削るだけでなく、上がったコストの正体をしっかり理解し、それを正当な理由として社内や顧客に説明していく。そんな「売価転嫁」への理解が、社会全体でじわじわと広がっていけばいいな、なんて思っています。
最後に
こうして現場の大きな変化の波に立ち会っているのは、事務屋としても面白い経験です。
「今の居心地の良さを守るために、外の世界で汗を流す人たちの価値も認める」
そんなスタンスで、明日からの仕事もまた頑張っていこうと思います。 皆さんも、残りの休日をゆっくり楽しんでくださいね。
それでは、また!

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