調達職は出世できない?JTC勤務の30代が感じるキャリアの現実と将来性ル

調達・キャリア

こんにちは、中流投太郎だ。
今回は「調達職は出世できるのか?」というテーマについて、率直に語っていく。

先に結論を言うと、
昔はかなり厳しかったが、今は風向きが完全に変わってきている。
これは調達の現場にいる人間として、肌感覚で強く感じていることだ。


■ 調達とは何をしている仕事なのか

調達という職種は、簡単に言えば**“会社が必要とするモノやサービスを買う専門家”**である。
営業が売る側なら、調達はその反対の買う側。
製造業なら部品や材料、プラントなら機器・工事・サービスなど、扱う範囲はかなり広い。

ただし外から見れば地味な印象を持たれがちだ。
製品を作るわけでもなく、売上を作るわけでもない。
そのため、会社の中では「影の存在」になりやすいのも事実だ。

以前紹介記事も書いたので是非。

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■ なぜ調達は長い間“出世しづらい”と言われてきたのか

理由は明確で、昔の調達は**“誰でも発注できる”**と思われていたからだ。

昭和〜平成初期ぐらいまでの話を聞く限りでは、

  • とりあえず値切れば勝ち
  • コンプライアンスはほぼ意識されていない
  • 無理を言ってでも納期を合わせれば文句は出ない
  • 発注書を出すだけなら誰でもできる

こういった価値観が根強かったようだ。

当時は取引先の立場も弱く、無茶ぶりが通りやすかった時代である。
そのせいで、「調達=単純作業」と見られる流れが長く続いた。

当然、その状態では出世は厳しい。
なぜなら「付加価値が低い」と思われていたからだろう。


■ しかし今の調達は“別の職種”になったと言っていい

時代が変われば、調達の求められるレベルも大きく変わる。
令和の調達は、昭和の延長線で語れるようなものではない。

現代の調達は、次のような要素を高いレベルで求められる。

  • 下請法・独禁法・建設業法など複数の法律知識
  • コンプライアンス対応
  • ESG・人権デューデリ・BCPといった社会的要請
  • サプライチェーン全体のリスク管理
  • インフレ下のコスト戦略
  • 社内調整力・交渉力
  • グローバル調達への対応

特にここ数年はコンプライアンスの重要度が急上昇した。
調達の判断が会社の信用に直結するため、昔ほど軽い扱いをされることはまずない。


■ 取引先の立場が強くなったことも追い風だ

昔は「下請けはお客に逆らえない」という空気があった。
しかし今は全く逆だ。

  • 人手不足
  • 価格転嫁の流れ
  • 働き方改革で無理ができない
  • 取引先も“選ぶ側”になった

このような環境では、調達は“お願いする側”になる場面も増える。
つまり調達は、単に発注書を出すだけの仕事ではなく、関係構築や信頼構築が必要な専門職へと完全に進化したわけだ。


■ 調達で鍛えられるスキルは、実は出世に直結する

調達で真面目に仕事をしていると、次のような力が勝手につく。

  • 全社視点のロジック
  • 論理的なコスト判断
  • 交渉力
  • 社内外の調整能力
  • リスク管理
  • 外部企業の分析力

これらは管理職に必須の能力だ。
そのため、最近では調達出身の部長・管理職が普通に出てきている。
実際、僕の部署でも「調達出身の役職者」が確実に増えている。


■ ただし、“結果の見える化”ができる人しか伸びない

調達は営業のように売上数字で評価されるわけではない。
だからこそ、出世したいなら成果を見える形で示す工夫が欠かせない。

例を挙げれば、

  • コスト低減をロジックで説明する
  • リスク低減の効果を資料化する
  • 交渉の成果を数字化する
  • プロジェクト全体の流れを整理して共有する

こういう仕事の積み重ねが、調達では非常に効く。

言い換えれば、
調達は“ただの発注担当”のままでは出世しない。
 しかし“調達という武器を使いこなす人間”なら出世しやすい職種になった。

これは間違いない。


■ まとめ:調達職の出世は今がチャンスの時代だ

改めてまとめると――

  • 昔の調達は単純作業扱い → 出世しづらい
  • 今の調達は専門職化が進み、社内評価が大きく変わった
  • コンプラ・リスク・交渉・サプライチェーン管理が必須の時代
  • 管理職に必要なスキルが自然と身につく
  • 成果を“見える化”できる人なら出世は十分可能

つまり今の調達職は、
昔より圧倒的にチャンスがある。
 ただし動ける人だけが伸びる職種でもある。

この環境変化をどう活かすかは、自分次第だろう。

以上

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