みなさん、こんにちは
中流勤労投資家です。
投資初心者がまず考えるのは、「どの株を買えば儲かるのだろうか?」ということではないだろうか。twitterなどのSNSではGAFAMのような急成長の個別銘柄で大きな利益を出している個人投資家が多く、触発され手を出してしまう人がいるだろう。だが、明確に伝えたいが「初心者が個別株に手を出すのは、ほぼ間違いなく失敗する道だ」ということだ。
個別株は魅力的に見えるが、初心者にはリスクが大きすぎる投資対象であり、資産形成を目指すなら避けるべき選択肢だろう。この記事では、その理由を5つに分けて解説する。
1. 分散投資ができない
投資における基本中の基本は「分散投資」だ。リスクを抑えるためには、複数の企業やセクター(業種)、地域に投資資産を分散させる必要がある。だが、個別株投資では分散が極めて難しい。特に初心者は一つの名柄に一気に投資を集中させ短期で利を得ようと考える人間が多いが、大抵は短期で損している。
個別株のリスク
1つの企業に依存するリスク:その企業の業績悪化や株価の下落が、資産全体に大きく影響を与える。
セクター偏重:個別株投資では、どうしても特定の業種に偏る可能性が高い。
分散の効果
一方、分散投資を実現できる投資信託やETFを利用すれば、数百、数千の銘柄に自動的に投資できる。これにより、1つの企業や業種に依存せず、リスクを大幅に軽減できる。
2. 個別株は情報収集の負担が大きい
投資は「情報戦」と言われることもある。特に個別株の場合、投資判断を行うには、その企業や業界に関する膨大な情報を収集し、分析する必要がある。
情報収集って例えば?
企業の財務諸表:売上高、純利益、ROE(自己資本利益率)などを読み解く必要がある。また定期で追っていくのは意外とめんどくさい。日々忙しいサラリーマンには無理だろう。
業界動向:その企業が属する業界全体のトレンドや競争環境を把握する必要がある。
市場の状況:経済指標や金利動向、為替相場の影響も考慮しなければならない。もちろんETF投資家も日々の金利や経済動向はきにしているが、個別名柄はより意識的に把握していないいけない。
初心者にとって、これらの情報を集め、正確に判断するのはハードルが高い。しかも、こうした努力をしても、株価が必ずしも上がるとは限らない。
3. 短期的な値動きに翻弄される
個別株は、その企業固有のニュースや市場の動向によって、株価が短期間で大きく動くことがある。初心者にとって、こうした値動きは精神的な負担となり、冷静な判断が難しくなる。
具体的なリスク
好材料で一時的に上昇:新製品の発表や業績の一時的な好調で株価が上がるが、持続性がないことも多い。
悪材料で急落:不祥事や業績悪化のニュースで株価が急落し、大きな損失を被る可能性がある。
長期視点の重要性
投資の基本は、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期的な視点で資産を増やすことだ。だが、個別株投資では、日々の値動きに振り回されるリスクが高い。特に日々ストレスの多いサラリーマンにとって株価の上下でメンタルが刺激されるのは負担だ。
4. 簡単に当てれる世界ではない
個別株投資の世界では、プロのファンドマネージャーやヘッジファンドも予想を外すようなことも多い。未来は分からない、特に個別銘柄は尚更だ。
個別株で儲けるのは、初心者どころか、経験豊富な投資家にとっても簡単なことではないのだ。
5. 初心者は基礎を固めるべき
個別株投資を成功させるには、そこそこ知識と経験が必要だ。初心者はまず、インデックスファンドやETFを活用して基礎を固めるべきではないだろうか?
なぜインデックスファンドが良いのか?
分散投資が簡単にできる:1つの商品を買うだけで、数百の企業に投資できる。
低コスト:インデックスファンドやETFは、経費率が低いため、長期的にリターンを最大化しやすい。
手間がかからない:個別株のように情報収集や分析をする必要がなく、自動で運用が行われる。
初心者は、まずこうしたシンプルな商品で投資に慣れ、基礎を固めることが重要だ。実際買ってみると色々勉強し始める、知識がついて来た段階で個別名柄やハイリスクな商品に手を出せばいいのだ。ただそれをメインにしてはいけないと思うが。
結論:初心者は個別株に手を出すな!
個別株投資は、一見すると魅力的に見えるかもしれない。しかし、初心者にとっては、リスクが高く、成功する可能性が低い投資手法なのではないだろうか?
分散投資が難しい
情報収集に手間がかかる
短期的な値動きに振り回される
簡単に当てれる世界でない
基礎を固めるべき
これら5つの理由から、初心者が個別株に手を出すのは控えるべきだと言えるだろう。まずはインデックスファンドやETFを活用し、長期的な視点で資産形成を進めることが、成功への近道だ。
投資の世界では、「勝ちやすい戦い方」を選ぶことが重要だ。焦らずに基礎を固め、着実に資産を増やしていくのが賢いのだろう。
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